09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

カンパニリズモ

2011.09.04 (Sun)

皆さんは『campanilismo(カンパニリズモ)』という言葉をご存知ですか?
イタリア語で『郷土愛主義』のコトを意味します。
イタリアはこのカンパニリズモの塊の国と言っても過言ではありません。
どのエリア・町を訪れたかによってその印象はだいぶ異なるはずで、とても郷土色が豊かな国なのです。
南北に長い国の為、気候による差異もありますが、それに加えてカンパニリズモによって、
各町に伝わる伝統や文化がだいぶ違います。
料理や食材、ワインにパン、言葉や習慣・・・と町によって本当に様々。
それぞれの町の個性として、「古き良き」な文化が色濃く残っているのです。
この各地の文化風習の違いは、誰にでも容易に感じ取れることでしょう。

イタリア語のカンパニリズモは、教会の鐘「カンパニーレ」からきています。
各町にある教会の鐘の音は、その町に暮らす人々の故郷の音なのです。
イタリアは町ごとにどころか、町の各区画ごとに教会の鐘があるのです。
それらの数知れない鐘の下に住む人ごとに「おらが町は最高」というお国自慢(町内自慢?)があり、良く言えば「郷土愛」、悪く言えば「地方根性」が強いのです(笑)。
更に言えば、イタリア人のカンパニリズモは鐘楼の下どころではなく、各家庭にも存在
します。
どんな料理よりマンマの料理、といったマンモーネ(マンマ至上主義)感覚は置いといて、
イタリア人が実家を離れる時に必ず持って行くモノがあります。
それが『マンマの手作りトマトソース』!!
引越しなどの理由であればまだしも、ちょっとした旅行へも持って行くほど!!
旅先の名物料理や郷土料理を食べれば良いのに、とも思うのですが、イタリア人には
通用せず・・・。
「マンマの作るソースほど美味しいものはない!」のはわかりますが・・・。
何処にでもあるトマトではなく、「おらが町のトマト」かつ、「マンマが作ったトマトソース」というところにカンパニリズモの精神が溢れているのですね。
旅行用荷物の大半は『地のモノ(自のモノ)』が入っていると考えても過剰ではないはず(笑)。
この様に自分の町(家庭)を意識し、誇れるというコトはとても幸せなコトなうえに、なかなか
出来る事ではありません。
他国や他州の文化に対し無神経ぶりを度々発揮するのも(苦笑)、カンパニリズモが強い
からと前向きに捉えましょう(笑)。

景色や建物の様子も異なれば、話言葉や食文化も異なるイタリア各地。
イタリアの各地に咲き誇った文化の数々は、世界中の人々が好んでイタリアを訪れること
からも分かるように、素晴らしいものばかり。
どんなイタリアを感じたいか?
その目的によって行くべき場所は様々。
あなたの好きなイタリアを見つけてみてください♪
 |  イタリアのコト
 | HOME |