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シチリアワイン ~番外編~

2009.08.09 (Sun)

今回もシチリアワインのお話です。
と言っても、本当はこのワインについて書くつもりがなかったのですがあまりにお客さんの評判が良いので書いてみることにしました(笑)。

今回紹介するワインはGiuseppe Russo(ジゥゼッペ・ルッソ)のEtna Rosso(エトナ・ロッソ)。

ア・リーナ

このジゥゼッペ・ルッソというワイナリー、なぜかシチリアには珍しく同じ品種のワインをサードクラスまで作っているのです。
いまいち意味が分かりずらいかと思うので説明しますね。
フランスをはじめ、イタリアでも高級なワイナリーは大抵、トップ・セカンド・サードと同じブドウで3種類くらいのワインを作るんです。
その区別の仕方は、醸造の違いや選別方法、ブドウの善し悪しなどワイナリーによって規格は様々ですが、はっきり言ってトップとサードの出来は雲泥の差です。

今回このワインについてなぜ書くつもりがなかったかというと・・・
最近エトナ・ロッソがメディアに取り上げられることが多くなり、エトナ山の麓に住んでいた僕としてはあまりにもベタすぎるなぁというのと、一般的に高評価を受けるべきワインではないと思うから、という相変わらずひねくれた理由からだったんです。
(※エトナ山とは、シチリア最大の山で活火山)

以前、同じ地域のベナンティのエトナ・ビアンコを紹介しましたが、それと比べてもさらに一般受けしにくい難しいワインです。
料理と合わせてなんぼで、やっぱり僕の作るコテコテのシチリア料理と合わせないと難しいんじゃないかなぁと・・・(自画自賛)。

ネレッロ・マスカレーゼというシチリア特産のブドウを100%使用したこのエトナ・ロッソ。
ともすれば、ワイン通の方から酷評を受けるだろうと思うくらいの強烈なタンニンと酸味。
なぜこれ程までにメディアに取り上げられるのか、まったくもって理解できません!(笑)。
そんなワインですが、うちの店でも評判が良いのは確かです。
僕のシチリア料理とこのワインの相性が抜群に合うのでしょうか・・・。
と、2度目の自画自賛をしたところで種明かし。

当店に置いてあるジゥゼッペ・ルッソのエトナ・ロッソ、実は一番格下の『ア・リーナ』というモノなんです。
トップクラスの『サン・ロレンツォ』はフランスワインを意識したのか、シチリアらしさが微塵も感じられず、セカンドの『フェウド』も完全に中途半端。
しかし!!このサードクラスの『ア・リーナ』は、しっかりとしたシチリアらしさと強烈な個性とクセを感じます。

一番格下のはずのワインが一番シチリアらしいというのが僕にとっては面白くもあり、残念なコトでもあります。
別にワイナリー批判をするつもりは一切ありませんし、世界基準で人気の出るような味を出して商業ベースになるのもいいですが、時流に流されず、”本物”を自信を持って提供していけばいいのになと、残念に思ってしまうのです。
現に当店でもサードクラスのワインの評判がいいわけですし。

メディアに踊らされトップクラスが脚光を浴びてしまっていますが、サードクラスこそがココの本来の味なんです。
散々言っておいてなんですが、僕は実際にこのワイナリーを訪ねてココの仕事ぶりとワインに対する情熱を高く評価したからこそ、自信を持って皆様にこのワインをお勧めしているのです。

需要に合わせた供給をするのではなく、質を見抜き己を貫くことこそが大事なんだろうなぁ、と、今の自分にも当てはめて考えている今日この頃です・・・。
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